カバー先は多いほど良い

カバー先となる金融機関は、それぞれのFX会社によって異なります。通常、FX会社は、複数のカバー先と提携を行っていますが、提携を行っている金融機関の数もFX会社によって異なっています。

FX会社のカバー先の数については、多いほど良いと考えておいて問題ありません。カバー先が多いことには、メリットがあるからです。

カバー先が多いことのメリット

カバー先が多いメリット
  • 注文が成立しやすい
  • より有利な為替レートで取引できる

注文が成立しやすい

FX会社は、投資家から注文を受けた際、カバー先に対して、それと全く同じ注文を出しています。これをカバー取引と言いますが、FX会社がカバー取引を行っている以上、カバー取引が成立しなければ、投資家の注文も成立することはありません。

FXは、ゼロサムゲームですから、投資家に利益が出れば、FX会社は損をします。ところが、カバー取引を行うことで、投資家に利益が出れば、FX会社にも利益が出るし、投資家が損失を被れば、FX会社も損失を被る形になります。これだけでは、FX会社には、何の得もなさそうですが、投資家に提示する為替レートにスプレッドを反映させることによって、そのスプレッド分だけ利益を得ているのです。

つまり、カバー取引は、FX会社にとって、リスクヘッジの意味合いを持っていて、カバー取引を行うことで、投資家に利益が出た際も、FX会社が損失を被ることを避けている訳です。

FX会社からすれば、カバー取引が成立しない投資家の注文は、非常にリスキーで、受け付けたくないのです。カバー取引が成立しなければ、FX会社は、それだけ損失を被るリスクを背負うことになるのですから、当たり前ですよね。

投資家とFX会社の取引が、相対取引なのと同じように、FX会社とカバー先の取引も、相対取引です。FX会社は、注文を受けてくれるカバー先を探す必要があり、カバー先が注文を受けてくれなければ、そこで、その取引は成立しないまま終了となります。投資家が、いくら注文を出しても、その注文は通らないのです。

カバー先が多ければ、注文を受けてくれる金融機関も見つかりやすくなりますので、投資家の注文も成立しやすくなります。カバー先が多いことで、投資家の注文もスムーズに通りやすくなっているということですね。

より有利な為替レートで取引できる

投資家に提示される為替レートが、FX会社によって異なるように、FX会社に提示される為替レートも、カバー先によって異なります。FX会社が投資家にスプレッドを反映させた為替レートを提示するのと同じように、カバー先もFX会社にスプレッドを反映させた為替レートを提示しています。なぜなら、これが、カバー先の利益となるからです。

投資家が、スプレッドが狭くて、低コストの取引を行えるFX会社を選ぶのと同様、FX会社も、提携しているカバー先の中から、自分に有利なレートを提示する金融機関を選び、取引を行います。そして、FX会社は、そのカバー先が提示する為替レートにスプレッドを反映させて、投資家に提示することになります。

ということは、カバー先の為替レートがFX会社に有利なほど、最終的に、投資家が得をする仕組みになっているのです。カバー先が多ければ、それだけ、選択肢が増えますので、FX会社にとっても投資家にとっても、より有利な条件で取引を行える可能性が高くなります。

カバー先が多いFX会社を選ぶ

カバー先が多いと、投資家にとってもメリットがありますので、トレードをするFX会社を決める際に、カバー先が多いところを選ぶというのも、ひとつの方法です。カバー先の多さが、FX会社選びの際の最重要項目かと言われれば、それは疑問ですが、ひとつの指標になることは、間違いありません。

FX会社を選ぶ際に、カバー先のことまで考えることはあまりないかと思いますが、カバー先が多いほど、投資家にとっても有利に働くということは、頭の片隅にでも置いておくと良いと思いますよ。