RSIやストキャスティクスといったオシレーター系のテクニカル指標は、一般的には、売られ過ぎや買われ過ぎを判断するために使用されますが、これらの指標には、ダイバージェンスリバーサルという現象が見られることがあります。

ダイバージェンスとリバーサルは、トレンドの転換点やトレンドにおける押し目や戻りを分析しようとするものです。

オシレーター系のテクニカル指標は、レンジ相場で使うもので、トレンド相場では使い物にならないという意見もありますが、決して、そのようなことはありません。ダイバージェンスとリバーサルを見つけることができれば、オシレーター系のテクニカル指標も、トレンド相場で大活躍してくれます。

ダイバージェンスとリバーサルとは

ダイバージェンスとリバーサルは、よく似ていますが、それぞれが示すシグナルは、真逆。ダイバージェンスが、トレンドの転換を示すのに対し、リバーサルは、トレンドの継続を示します。

まずは、ダイバージェンスとリバーサルについて理解して、それぞれの違いをしっかりと頭に入れておきましょう。

ダイバージェンスとは

ダイバージェンスは、日本語に訳すと、逆行現象という意味になります。ローソク足とオシレーター系のテクニカル指標が逆行した動きを示すことから、このように呼ばれます。

具体的には、下降トレンドにおいて、ローソク足が安値を更新したにもかかわらず、オシレーター系のテクニカル指標が前回安値に到達しない現象、または、上昇トレンドにおいて、ローソク足が高値を更新したにもかかわらず、オシレーター系のテクニカル指標が前回高値に到達しない現象のことです。

ちなみに、前者の下降トレンドにおけるダイバージェンスを強気のダイバージェンス、後者の上昇トレンドにおけるダイバージェンスを弱気のダイバージェンスと呼びます。

ダイバージェンスは、トレンド転換のサインで、強気のダイバージェンスが発生すると、下降トレンドが終了するサイン、弱気のダイバージェンスが発生すると、上昇トレンドが終了するサインとなります。

ダイバージェンス

上のチャートは、RSIを表示させたものですが、下降トレンドにおいて、ローソク足が安値を更新した一方で、RSIは、ローソク足とは反対に、前回安値を更新できていません。下降トレンドにおける強気のダイバージェンスが完成しています。

そして、このダイバージェンスが発生したあと、下降トレンドから上昇トレンドへと転換しているのが分かります。

リバーサルとは

リバーサルは、隠れダイバージェンスとも呼ばれる現象で、ダイバージェンスによく似ています。しかし、ダイバージェンスが、トレンドの転換を示すサインであるのに対し、リバーサルは、トレンド継続のサインで、真逆の意味を示すものとなります。

リバーサルは、ローソク足が前回安値に到達しなかったにもかかわらず、RSIが安値を更新する現象、または、ローソク足が前回高値に到達しなかったにもかかわらず、RSIが高値を更新する現象のことを指します。

なお、前者のリバーサルを強気のリバーサル、後者のリバーサルを弱気のリバーサルと呼びます。

リバーサルは、トレンドの継続を示すサインですが、強気のリバーサルは、上昇トレンドにおける押し目買いのシグナル、弱気のリバーサルは、下降トレンドにおける戻り売りのシグナルとなります。

リバーサル

このチャートもRSIを表示させたものですが、ローソク足が前回安値に到達しなかったものの、RSIは、安値を更新しています。つまり、強気のリバーサルが発生したことを示しています。

そして、リバーサルが発生した後の値動きを見てみると、リバーサルが発生したところが、押し目となり、上昇トレンドが継続していることが分かると思います。

ダイバージェンスとリバーサルのまとめ

ダイバージェンスとリバーサルは、トレンドを分析する際に有効なシグナルとなります。少々ややこしいですが、これを使いこなすことができれば、より高度なテクニカル分析が可能になります。

ただし、他のシグナル同様、だましの可能性もありますので、ダイバージェンスとリバーサルを見つけるためのオシレーター系のテクニカル指標とあわせて、他のテクニカル分析を組み合わせた上で、精度を高めるようにしましょう。