経済ニュースをチェックしていると、ハト派タカ派という言葉を見聞きします。ハト派とタカ派という言葉は、FXにおいて、非常に重要な各国の金融政策と深い関係を持っていますので、しっかり理解しておきましょう。

ハト派とタカ派とは

ハト派とタカ派という言葉は、景気に対して、どのような見方をしているかを表す表現です。本来は、政治用語ですが、経済用語としては用いられる際は、景気に対する見方を表しています。

  • ハト派…景気に対して慎重、金融緩和に前向き、利上げに慎重、利下げに積極的
  • タカ派…景気に対して強気、金融引き締めに前向き、利上げに積極的、利下げに慎重

ハト派は、景気に対して、慎重であることを表す言葉で、タカ派は、景気に対して、強気な見方を表す言葉です。平和の象徴である鳩と攻撃的な鷹をイメージすると、分かりやすいですよね。

ハト派やタカ派という言葉が最も注目されるのが、各国の金融政策に対する要人の発言が報道されるときです。ハト派は、金融政策においては、金融緩和に前向きで、タカ派は、金融引き締めに前向きです。

ということは、好景気や景気回復期にあたる場合、ハト派は、利上げに対して慎重なスタイルを取りますし、タカ派は、利上げに対して積極的なスタイルを取ります。逆に、不景気や景気の後退期にある場合、ハト派は、利下げに対して積極的なスタイルを取りますし、タカ派は、利下げに対して慎重なスタイルを取ります。

利上げや利下げが行われなくても要人の発言には要注意

各国の金融政策が決定される場で、仮に、利上げや利下げが行われなくても、その場における各国の中央銀行総裁や要人の発言がタカ派的かハト派的かという点には、注目しておきましょう。

例えば、アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)では、年8回行われるFOMC(連邦公開市場委員会)において、金融政策が決定されますが、後日、その議事録が公開されていて、出席者の発言がハト派的だったか、タカ派的だったかという点が注目されます。

ハト派的な発言が見られれば、景気が上向いていても、利上げは遠いでしょうし、景気が下向いている場合は、利下げが近いと予測されます。逆に、タカ派的な発言が見られれば、景気が上向いている場合は、利上げが近いでしょうし、景気が下向いている場合でも、利下げは遠いと予測されます。

近い将来の利上げや利下げが期待されると、相場は、それを織り込もうとします。

また、本来、ハト派的な人がタカ派的な発言をしたときやタカ派的な人がハト派的な発言をした場合には、注意が必要です。そのようなサプライズ的な出来事に、相場はすぐ反応します。

金融政策や政策金利は、為替相場に大きな影響を及ぼします。ファンダメンタルズ分析においては、超重要な要素です。そのため、各国の要人の発言がハト派的だったかタカ派的だったかという点には、注意を払っておいた方が良いですよ。