FXと同じく、外貨預金は、為替を取引対象とする金融商品です。FXと外貨預金は、比較されることも多いのですが、具体的に、どのような違いがあるのでしょうか。

外貨預金とは

外貨預金は、その名の通り、外貨で預金をする金融商品で、円を外貨に両替した上で、銀行に預け入れます。普通預金と定期預金があるのは、円預金と同じです。

円預金と異なるのは、受け取る利息の利率が、円ではなく、選んだ外貨の金利に基づく点、そして、為替レートの変動によって、解約する際に、為替差益や為替差損が生じる点です。この点は、FXと同じですね。

FXと外貨預金の違い

それでは、FXと外貨預金の特徴を以下の点から比較してみましょう。

FXと外貨預金の違い
  • 取引コスト
  • 利率
  • レバレッジ
  • 取引方法
  • 取引通貨単位
  • 資産保護
  • 税制

取引コスト

外貨預金でも、FXと同様に、買値と売値の差がコストとなります。要は、外貨預金でも、FXと同じく、スプレッドがかかるということです。

ただ、スプレッドの幅は、外貨預金とFXでは、大きく異なります。FXのスプレッドは、外貨預金に比べ、大幅に狭く設定されていて、コストの面で言えば、外貨預金よりも、FXの方が、大きな優位性を持っています。

例えば、同じSBIグループのSBIFXトレードにおける米ドル/円のスプレッドと住信SBIネット銀行の米ドル預金のスプレッドを比べてみると、SBIFXトレードが、0.27銭であるのに対し、住信SBIネット銀行は、8銭です。FXは、外貨預金の約1/30程度のコストで済む計算になります。ちなみに、メガバンクの外貨預金手数料と比べると、なんと1/370程度のコストで済むことになります。

※上記手数料は、2018年11月9日時点のもの

この数字を見ると、FXがどれだけ低コストなのか、よく分かると思います。

利率

FXにおけるスワップポイントが、外貨預金の利息に該当するものですが、両者を比較した場合、FXのスワップポイントの方が、外貨預金の利息を上回っています。

こちらも、SBIFXトレードにおける米ドル/円のスワップポイント(2018年)と住信SBIネット銀行の米ドル預金の利率を基に、比べてみましょう。FXの場合、利率は、2.95%となるのに対し、外貨預金は、普通預金で、0.7%、定期預金でも、2.3%です。

※上記スワップポイント及び外貨預金利率は、2018年11月9日時点のもの

外貨預金では、普通預金と定期預金に大きな利率の開きがあるものの、FXにおけるスワップポイントの方が、定期預金の利息よりも、大きくなる計算となります。

レバレッジ

FXでは、最大で25倍のレバレッジをかけることができますが、外貨預金では、FXのようにレバレッジをかけることはできません。つまりは、外貨預金は、レバレッジ1倍ということになります。

レバレッジをかけることによって、少ない資金で大きなリターンを得られる一方、リスクも大きくなりますので、良し悪しなのですが、FXでも、レバレッジ1倍で取引をすることはできます。

これを考えれば、レバレッジ1倍~25倍の範囲で取引ができるFXの方が、融通は利くと言えるでしょう。

取引方法

外貨預金は、円を外貨に両替した上で、預金をするものです。言い換えれば、円を元手に外貨を買って、預金をしていることになります。FXで言えば、外貨預金は、買いからしか入ることができません。

FXは、買いからでも売りからでも入ることができますので、相場がどのような状況でも為替差益を得ることができますが、外貨預金の場合、円高になると、為替差益を得ることはできず、損失を被ってしまうことになります。

利息だけでなく、為替差益を狙うのであれば、外貨預金よりも、売りからも入ることができるFXの方が、優れていると言えます。

取引通貨単位

外貨預金は、1通貨から預入できます。対するFXは、1万通貨や1,000通貨単位での取引が一般的ですので、外貨預金の方が、より少額で取引が可能です。

ただ、1通貨単位で取引できるFX会社もありますので、FX会社次第では、外貨預金と同様に少額での取引を行うことができます。

資産保護

銀行預金は、元本1,000万円まで預金保護がありますが、実は、外貨預金は、この預金保護の対象外です。金融機関が破綻してしまった場合、円預金は、元本1,000万円までであれば、確実に返金されますが、外貨預金は、保護対象外のため、預け入れた金額が返金される保証はありません

対するFXはというと、FX会社には、完全信託保全が義務付けられていますので、FX会社が倒産した場合でも、預け入れた証拠金の他、未決済ポジションの評価損益やスワップポイントも全額が返金されます。

意外かもしれませんが、資産保護については、外貨預金よりも、FXの方が断然手厚いのです。銀行が破綻することは、滅多にないとも言えますが、万が一の際には、預け入れた外貨預金が返金される保証がないということは、頭に入れおく必要があります。

税制

外貨預金の税制については、利息と為替差益で扱いが異なります。

利息は、円預金と同じく、利子所得として、20.315%の源泉分離課税です。為替差益は、雑所得として総合課税されますので、全体的な所得が多ければ多いほど、累進課税によって税率も高くなります。所得税と住民税を合わせたところで、15.105%~55.945%の税金を支払うことになりますので、所得が多い方は、かなりの税金を支払わなければなりません。

また、為替差損が出た場合、総合課税ですので、他の雑所得と相殺はできますが、その代わり、損益通算や繰越控除をすることはできません。

一方、FXの税制は、雑所得として、20.315%の申告分離課税となり、損失が出た場合には、損益通算や繰越控除が可能です。

FXは、申告分離課税ですので、他の所得の多寡にかかわらず、一律で20.315%の税金を支払うことになりますが、外貨預金は、為替差益が総合課税となり、累進課税が適用されることから、所得によって、税率が変わってきます。そのため、税制については、外貨預金とFXのどちらが優位かを断言することはできませんが、所得が高額な方にとっては、外貨預金よりも、FXの方が、税金を大幅に抑えられる可能性があります。また、損失が発生した場合は、繰越控除が可能な分、FXの方が、有利と言えるでしょう。

外貨預金の税制
  • 利息…20.315%の源泉分離課税(利子所得)
  • 為替差益…15.105%~55.945%の総合課税(雑所得)
  • 損失は他の雑所得と相殺が可能
  • 損失の損益通算と繰越控除は不可
FXの税制
  • 20.315%の申告分離課税(雑所得)
  • 損失の損益通算と繰越控除が可能

外貨預金よりもFXの方が絶対におすすめ

外貨への投資を考えた場合、外貨預金よりも、FXの方が、絶対におすすめです。これまで見てきた通り、FXは、外貨預金に比べて、大きな優位性を持っていることが分かって頂けたと思います。

FXでも、レバレッジを1倍にすれば、リスクを抑えることができますし、1通貨単位から取引が可能なFX会社を使えば、外貨預金と同じく、少額での取引も可能です。こうすれば、外貨預金と同じ環境で、低コストの取引ができることになります。

これから外貨預金の取引をお考えの方や既に外貨預金の取引を行っている方は、一度、FXを検討してみることをおすすめします。

1通貨単位から取引できるおすすめFX会社

SBI FX

SBIFXトレードは、1通貨から取引ができる非常に珍しいFX会社です。

0.27銭(米ドル/円)という業界最狭水準のスプレッドで、超低コストの取引ができることから、外貨預金代わりの取引にもピッタリです。