FXとは

FXは、「Foreign Exchange」の略で、日本語では、外国為替証拠金取引と言います。外国為替とは、通貨と通貨の取引のことで、証拠金取引とは、証拠金を担保にして行う取引のことです。つまり、簡単に言ってしまえば、FXは、証拠金を担保に行う通貨と通貨の取引ということになります。

証拠金取引では、一般的に、証拠金の額よりも大きな額の取引を行うことができ、この仕組みのことをレバレッジと言います。詳しくは、後程触れますが、FXにおいては、最大で25倍のレバレッジをかけることができるため、証拠金の額の25倍の額の取引を行うことができます。

FXでは通貨ペアを取引する

FXは、通貨と通貨の取引を行うものですが、取引を行う通貨の組み合わせを通貨ペアと言います。FXにおいては、トレードをする際に、取引する通貨ペアを選ばなければなりません。株式投資において、取引する株式銘柄を選ぶのと同じです。

例えば、日本人にとって最もなじみのある通貨ペアは、米ドルと円の組み合わせだと思いますが、米ドル/円をトレードする場合は、円を売って米ドルを買う取引、または、米ドルを売って円を買う取引のいずれかを行って、利益を狙っていくことになります。

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通貨ペアとは

FXでは様々な通貨ペアを取引可能

FXでは、非常に多くの通貨ペアを取引できます。

取引できる通貨ペアは、それぞれのFX会社によって異なりますが、普段の生活ではなかなか見聞きしないようなマイナーな通貨を取引できたり、ユーロ/米ドルといったように、円を絡ませない通貨ペアの取引も可能です。円しか手元に持っていなくても、円以外の通貨同士のペアが取引できると聞くと、変な感じもするかもしれませんが、FXの仕組み上、そのような取引もできてしまいます。

なお、それぞれの通貨には、値動きに特徴がありますので、自分に合った通貨ペアを見つけてみると良いですよ。

FXは差金決済

ところで、なぜFXが、預けた証拠金以上の金額の取引ができたり、保有していない円以外の通貨の取引ができるかというと、FXが、差金決済という決済方法を採用しているからです。

差金決済とは、現物の受け渡しをせずに、売買で生じた差額のみの受け渡しを行う決済方法のこと。

つまり、FXの場合、最大で証拠金の25倍の額の取引が行えますが、実際にやり取りするのは、取引によって生じた損益だけですから、損失が出た際にカバーできるだけの証拠金さえ預けていれば、取引は可能なのです。また、どの通貨ペアの取引でも、現物の通貨をやり取りすることはありませんので、円以外の通貨の取引もできるという訳です。

FXの利益

FXの利益には、為替差益スワップポイントという2つがあります。稼ぎ方は、人それぞれで、為替差益のみを狙っていくトレーダーもいれば、スワップポイント狙いの取引を主とするトレーダーもいます。

為替差益とは

通貨と通貨の交換比率のことを為替レートと言います。為替レートは常に変動していて、為替差益というのは、この為替レートの変動を利用して得られる利益のことを言います。

例えば、米ドルと円の為替レートが、1米ドル=100円のときに、円を元手に米ドルを買ったとします。そして、為替レートが、1米ドル=110円になったときに、この米ドルを売って、円を買い戻したとすると、10円の利益が出ますよね。この10円こそが、為替差益です。

FXの基本的な稼ぎ方は、為替差益を得ることで、FXは、通貨を安く買って、高く売る、もしくは、高く売って、安く買い戻すことで利益を得ようとする投資と言うこともできます。

スワップポイントとは

FXにおけるもうひとつの利益が、スワップポイント。スワップポイントとは、通貨間の金利差を調整したもので、銀行預金で言う利息のようなものです。低金利通貨を売って、高金利通貨を買うことで、受け取ることができます。

各通貨の金利は、各国の金融政策によって決定されますので、通貨が異なれば、金利も異なります。銀行預金でも、金利が高ければ、それだけ多くの利息がもらえますよね。それと同じで、通貨ペアの金利差が大きいほど、スワップポイントも大きくなります。

スワップポイントの魅力は、保有しているだけで、毎日受け取ることができるという点です。

為替差益のように売買を繰り返さなくても、高金利通貨を保有していれば、それだけで、スワップポイントが毎日貯まっていきます。為替差益のように一度で大きく稼ぐことはできませんが、コツコツと貯めていく楽しみがあります。

FXの特徴

FXは、投資初心者の方にも非常に人気がありますが、それもそのはず、FXには、魅力的な特徴がたくさんあるのです。ということで、ここで、FXの特徴についてまとめておきます。

FXの特徴
  • 少ない資金で大きな利益を狙える
  • 低コスト
  • 世界中の様々な通貨を取引できる
  • 毎日スワップポイントがもらえる
  • 24時間トレードができる
  • どこでもトレードができる
  • 相場が下がっても稼げる

少ない資金で大きな利益を狙える

前述したように、FXには、少ない資金で大きな取引ができるレバレッジという仕組みがあります。これこそ、FX最大の特徴で、最大25倍のレバレッジをかけることができるようになっています。これは、資金としてFX会社に預ける証拠金の25倍の金額の取引ができるということです。

少ない資金で大きな取引ができるということは、言い換えれば、少ない資金で大きな利益を得られる可能性があるということになります。

FXはいくらから始められるのか

それでは、FXは、いくら程度の資金があれば、始められるのでしょうか。

FX会社は、それぞれ、取引通貨単位という取引ができる最低ラインの単位を設けています。例えば、取引通貨単位が、1万通貨の場合、米ドル/円の取引であれば、1万米ドルを最低ラインの1単位として取引することになります。取引通貨単位が、1,000通貨の場合は、1,000米ドルを1単位として取引することになります。

レバレッジが25倍で取引するとなると、トレードに必要な証拠金の額は、取引額の1/25の金額です。

1米ドル=100円のレートのときに、米ドル/円をトレードする場合は、1万通貨の取引であれば、40,000円の証拠金が必要ということになり(証拠金40,000円=10,000米ドル×100円×1/25)、1,000通貨の取引であれば、その1/10の4,000円の証拠金が必要ということになります(証拠金4,000円=1,000米ドル×100円×1/25)。

ですから、1万通貨単位のFX会社で取引する場合は、資金が10万円もあれば、十分ですし、1,000通貨単位のFX会社であれば、数万円もあれば、余裕でトレードができてしまいます。

なお、為替レートが1円動けば、1万通貨単位のトレードの場合、取引額が1万円動くことになります。つまり、自分の有利な方向に1円動けば、1万円の利益が生まれます。1,000通貨単位のトレードでは、その1/10ですね。

為替レートは、短時間で1円動くことも珍しくありませんので、FXでは、ちょっとした時間で数万円の利益を得るということも決して珍しくないのです。

低コスト

FXには、株式取引にあるような取引手数料は、ありません。FXでは、取引手数料無料が、当たり前です。

その代わり、FXには、スプレッドというものがあります。FXにおいては、売値(Bid)と買値(Ask)という2つの為替レートがあって、売値よりも買値の方が、高いレートとなっているはず。この売値と買値の差が、スプレッドです。

スプレッドは、FXにおける手数料にあたるもので、トレーダーにとってのコストとなりますが、その額は、超少額。FXと同じ通貨の取引である外貨預金にも、スプレッドに該当する手数料がありますが、FXのスプレッドは、ネットバンクの外貨預金の1/30程度の金額です。

FXは、超低額で取引ができる投資なのです。

なお、スプレッドは、通貨ペアやFX会社によって異なります。より低コストで取引したい場合には、FX会社選びにも気を配っておきたいところです。

世界中の様々な通貨を取引できる

FXでは、世界中の通貨を取引することができます。FXで取引可能な通貨ペアは、非常に多く、メジャー通貨はもちろんのこと、発展途上国のマイナー通貨まで取引することが可能です。

将来性が見込める国の通貨に投資をするのも、ひとつの戦略と言えます。

毎日スワップポイントがもらえる

為替差益だけでなく、スワップポイントがもらえるのも、FXの魅力です。しかも、保有しているだけで、毎日もらえるので、長期間ポジションを持っているだけで、利益を上げることができます。

為替差益で大きな利益を狙うのも良いですが、スワップポイントをコツコツと貯めていくのも、楽しみのひとつです。

24時間トレードができる

通貨が取引されている外国為替市場は、常に、世界中のどこかでオープンしています。マーケットが閉まっているのは土日だけで、平日は、24時間いつでも、どこかの国で通貨が取引されていることになります。

FXは、24時間いつでもトレードできるので、昼間は忙しいサラリーマンの方や学生の方でも、夜間にトレードに臨めるという訳です。

しかも、取引が一番盛り上がるのが、日本時間の夜。日本の夜は、ヨーロッパ市場やアメリカ市場がオープンしている時間帯で、最も市場参加者が多い時間帯になります。為替レートが最も大きく動くのも、ヨーロッパ市場やアメリカ市場ですので、夜にしかトレードできないという方でも、おいしい時間帯を逃すことがありません。

どこでもトレードができる

FXでは、PCやスマホからネット上で取引をすることになります。つまり、ネット環境さえ整っていれば、どこからでもトレードができるということです。

最近は、FX会社もスマホの取引システムの充実に力を入れていますので、家に居なくても、外出先から手軽にトレードができるようになっています。

相場が下がっても稼げる

FXは、買いだけでなく、売りからも入ることができます。安く買って、高く売るのが、投資の基本ですが、FXの場合は、あらかじめ高く売っておいて、安く買い戻すことができます。

例えば、米ドル/円のトレードであれば、円を売って米ドルを買い、その米ドルを売って円を買い戻すこともできるし、米ドルを売って円を買い、その円を売って米ドルを買い戻すトレードもできます。

持ってもいない米ドルを先に売ることができるということに、違和感を感じてしまいますが、FXは、差金決済ですので、現物のやり取りは行いません。取引で生じた差額だけをやり取りするので、取引する通貨が円以外であっても、何の問題もありませんし、持っていないものを売りから入ることもできるのです。

買いからでも売りからでも取引ができるので、相場がどのような状況であろうと、為替レートがどう動こうと、稼ぐチャンスがあるのが、FXという投資法なのです。

FXの注意点

このように、FXには、非常に多くのメリットがありますが、注意しておくべき点もあります。

FXでは損失を被る場合もある

当たり前ですが、FXは、投資ですので、利益を得られる可能性がある一方で、損失を被る危険性もあります。銀行預金のように元本が保証されている訳ではありません。

しかも、レバレッジをかけられるため、利益だけでなく、損失も大きくなってしまいます。下手をすると、1回のトレードで、資金が吹き飛んでしまうということも、あり得てしまうのです。

マージンコールとロスカット

そこで、トレーダーの過度な損失を防ぐために設けられている仕組みが、マージンコールロスカットです。

トレードをするためには、証拠金を預ける必要がありますが、証拠金が一定水準に達していなければ、トレードを行うことはできません。

トレードを行うために必要な証拠金を必要証拠金と言い、必要証拠金に対する現在の証拠金残高の割合のことを証拠金維持率と言いますが、含み損が発生して、証拠金維持率が一定水準を下回ってしまった場合、FX会社から、追加の証拠金を預けるよう警告が届きます。これが、マージンコールです。

更に、マージンコールがあったにもかかわらず、追加証拠金を預けなかったり、証拠金維持率が一定水準を下回った状態でいると、強制的にポジションを決済されてしまいます。これをロスカットと言います。

マージンコールとロスカットは、どうしてもネガティブに捉えられがちで、確かに、このような場面に遭遇しない方が良いに決まっているのですが、FX会社が、強制的にロスカットをしてくれるおかげで、基本的には、預けている証拠金を上回る損失は出ないようになっています。マージンコールとロスカットは、トレーダーを過度な損失から守ってくれる大切な仕組みなのです。

FX会社が倒産しても資産は守られる

トレーダーが損失を出した際には、FX会社がマージンコールとロスカットによって守ってくれますが、FX会社が、潰れてしまった場合、トレーダーの資産はどうなるのでしょうか。

銀行が破綻した場合、預金は、ペイオフで守られますが、FX会社が倒産した場合にも、預けていた資産は、守られます。FX会社は、トレーダーの資産を信託銀行に保管しておかなければならないようになっていて、この仕組みを信託保全と言います。

現在は、信託保全が義務化されていることから、万が一、FX会社が潰れたとしても、トレーダーの資産は守られるような仕組みづくりがなされています。また、信託銀行が破綻してしまった場合でも、トレーダーの資産は、全額返還されますので、心配は要りません。

FXのリスクも頭に入れておこう

FXのリスクについては、始める前に、あらかじめ十分理解しておく必要があります。損失は、あくまでも自己責任。最低限のセーフティーネットはありますが、損失が出てしまったからといって、その損失を誰かが補填してくれることはありません。

リスクを理解し、うまくコントロールしながら、FXを楽しみましょう。