チャートには、と呼ばれる現象が見られることがあります。FXにおいて、窓は珍しい現象なのですが、窓が開いた際には、特有のトレード法がありますので、窓をうまく利用することで、利益を得られる可能性があります。

チャート上の窓とは

チャートの窓

窓とは、ローソク足とローソク足の間にスペースができる現象のことを指します。ギャップとも呼ばれ、窓を開けることを窓開けとも言います。

チャートを見ていると、稀に、隣り合うローソク足の間にぽっかりとスペースが開いているところが見られます。これこそが、チャート上の窓です。

窓は、隣り合うローソク足の終値と始値の間に大きな開きがあるときに見られる現象で、相場の勢いが強いことを表しています。上方向に窓が開けば、上昇する勢いが強いということになりますし、下方向に窓が開けば、下落する勢いが強いということになります。

月曜日の朝は窓が開きやすい

窓は、市場の取引時間が定められている株式投資等では、見られやすい現象ですが、FXにおいては、珍しい現象です。というのも、外国為替市場は、24時間休みなく取引されていることから、終値と始値の間にギャップができにくいのです。

窓ができやすいのは、市場が閉まっている間に値を動かす要因となる大きなニュースが流れたり、イベントがあったりした場合です。

株式市場では、毎日の取引時間が決まっていますから、市場が閉まっている間に、相場を動かすニュース等が流れると、次の市場が開いたときには、窓ができやすくなります。ところが、FXの場合は、ウェリントン市場に始まり、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場といったように、毎日、世界中のどこかで取引が行われていますので、窓ができるのは、非常に稀です。

ただ、FXでは、週に一度、窓が開きやすい時間帯があります。それが、月曜日の朝。外国為替市場は、金曜日のニューヨーク市場が閉まってから、月曜日のウェリントン市場が開くまでの間は、取引が行われないからです。つまり、FXにおいては、月曜日の朝に窓が見られやすいということです。

週末にはポジションを解消しておく方が良い場合も

短期的なトレードを主としている場合、週をまたいて、ポジションを保有しておくことは、リスクを伴うことがあります。

市場が閉まっていて、取引ができない時間帯に、サプライズが起きたりすると、窓が開いて、大きな損失を被る危険性があるからです。

ポジションを持っている場合は、その週の内に決済してしまう等の対応をしておけば、このようなリスクも減らすことができます。特に、週末に相場を動かすようなイベントがある場合等は、その週の内にポジションを解消して、月曜日に持ち越さないようにしておいた方が良いでしょう。

月曜日の朝でなくても窓ができる可能性はある

FXにおいて、窓が開くのは、月曜日の朝だけかというと、そうではありません。市場が開いている時間帯でも、大きなサプライズ等があると、窓は開きます。また、重要な経済指標の発表時にも、窓開けが見られることがあります。

窓が開くということは、それだけ勢いが強い証拠なのですが、サプライズ等によって、窓が開く場合は、相場が乱高下することが多く、下手に手を出すと、一瞬で大損失を出してしまうこともありますので、注意が必要です。

窓が開いた場合のトレード法

窓埋めを狙った逆張り

窓埋め

どんなに強いトレンドでも、必ず、どこかで一段落して、押し目や戻りができます。窓が開いた場合も同じです。

窓が開いた際に、有効と言われているのが、窓埋めトレードと呼ばれる手法です。

窓が開くと、どこかで調整が入り、窓を埋める動きが見られます。この動きを窓埋めと言いますが、窓埋めを利用したものが、窓埋めトレード。窓が開いた方向とは、逆の方向に逆張りでエントリーして、窓を埋める分の利益を狙うというものです。

窓が開いた際には、有効なトレード法ではありますが、開いた窓は必ず埋まるということではありませんので、要注意。

窓を埋めないケース

窓が開くということは、それだけ勢いが強いということですので、このチャートのように、窓を埋めずに下落し続ける、上昇し続けるという可能性もあります。こうなってしまえば、損失はどんどん膨らむばかりですので、窓埋めを狙う際も、損切りだけは忘れないようにしましょう。

窓が開いた方向に順張りでついていく

窓埋めを狙ったトレードとは反対に、窓が開いた方向に順張りでついていくトレード法もあります。

繰り返しになりますが、窓ができるのは、勢いが強い証拠。上方向に窓ができれば、上昇する勢力が強いことの証明になりますし、下方向に窓ができれば、下落する勢力が強いことの証明になります。

窓が開くと、押し目や戻りを作って、窓を埋めることが多いですが、一旦窓を埋めた後は、再度窓を開けた方向に動くことが多いです。

窓開き順張り

このチャートでは、下方向に窓を開けた後、一旦、窓を埋めるため上昇して、再度下落しています。また、窓を埋めることなく、窓を開けた方向に勢いづくこともあります。

これを狙って、窓を開けた方向に順張りでエントリーするというのも、窓が見られた場合の有効な手法です。