マーケットの買われ過ぎ、売られ過ぎといった、行き過ぎ感を見るオシレーター系のテクニカル指標に移動平均乖離率というものがあります。

移動平均乖離率とは

移動平均乖離率は、その名の通り、ローソク足が、移動平均線からどれだけ乖離しているかを示したものです。移動平均線は、一定期間の終値の平均値を結んだ線ですので、移動平均乖離率は、市場の過去の平均レートからどれだけ買われ過ぎているか、売られ過ぎているかを見る指標と言うことができます。

マーケットの行き過ぎには、必ず修正が入ります。買われ過ぎていると判断されれば、売りが入りますし、売られ過ぎと判断されれば、買いが入ります。

この買われ過ぎ、売られ過ぎを移動平均線を基準に考えようとしたものが、移動平均乖離率ということになります。

移動平均乖離率

上のチャートは、ユーロ/米ドルの15分足チャートですが、下のウィンドウに表示されているのが、移動平均乖離率です。中央あたりに引かれている横向きの点線が乖離率0%の線です。乖離率が0%ということは、為替レートが移動平均線と同じ水準にあるということです。

移動平均乖離率がプラスの値になっている場合、為替レートは、移動平均線よりも高い水準にあることを示しており、マイナスの値になっている場合は、為替レートが、移動平均線よりも低い水準にあることを示しています。

移動平均乖離率の使い方

移動平均乖離率の主な使い方としては、乖離率0%よりも大きく乖離したところで、逆張りをするというものになります。

移動平均乖離率が、プラスの方向に大きく乖離しているということは、買われ過ぎを示しています。買われ過ぎている状況では、どこかで調整の売りが入るはずです。上のチャートを見ても分かるように、プラスの方向に大きく乖離すると、ローソク足が下落しているのが分かると思います。

つまり、移動平均乖離率が、プラスの方向に大きく乖離すれば、逆張りの売りが有効となります。

逆に、移動平均乖離率が、マイナスの方向に大きく乖離しているということは、売られ過ぎを示していることから、買いが入ることが予想されますので、逆張りの買いが有効となります。

グランビルの法則にも、買われ過ぎや売られ過ぎの局面で、押し目買いや戻り売りをするポイントについて、触れられていますが、移動平均乖離率は、そのグランビルの法則における押し目買い、戻り売りのポイントを数値として表したものとも言えます。

移動平均乖離率の目安

乖離率がどの程度であれば、行き過ぎかというのは、通貨ペアによって異なりますので、明確な水準はありません。ボラティリティが大きな通貨ペアであれば、乖離率も全体的に大きくなりますし、ボラティリティが小さな通貨ペアであれば、乖離率も全体的に小さくなります。

また、同じ通貨ペアであっても、時間足の期間が異なることで、許容される乖離幅も異なってきますので、過去の水準より、行き過ぎ感を判断するのが良いと思います。