FXでは、多くの通貨ペアが取引できますが、通貨ペアの中には、普段の生活では、まったく馴染みがないものもあります。このようなマイナー通貨は、メジャー通貨とは違った特性を持っていて、取引には、多少なりとも注意が必要です。

メジャー通貨とマイナー通貨

世界には、様々な通貨がありますが、それぞれの通貨は、メジャー通貨マイナー通貨に分けられます。取引量が多い主要通貨をメジャー通貨と呼び、それ以外の通貨は、マイナー通貨に分類されます。

メジャー通貨と代表的なマイナー通貨は以下の通りですが、メジャー通貨は、FXを少しでもかじっていれば、見聞きしたことがある通貨ばかりのはず。一方のマイナー通貨には、見たことも聞いたこともないというものもあるのではないでしょうか。

メジャー通貨 マイナー通貨
  • 米ドル(USD)
  • ユーロ(EUR)
  • 円(JPY)
  • ポンド(GBP)
  • スイスフラン(CHF)
  • カナダドル(CAD)
  • 豪ドル(AUD)
  • NZドル(NZD)
  • 南アフリカランド(ZAR)
  • トルコリラ(TRY)
  • ノルウェークローネ(NOK)
  • デンマーククローネ(DKK)
  • スウェーデンクローナ(SEK)
  • 香港ドル(HKD)
  • シンガポールドル(SGD)
  • メキシコペソ(MXN)

マイナー通貨の特徴

マイナー通貨には、以下のような特徴があります。

マイナー通貨の特徴
  • 取引量が少ない
  • 金利が高いことが多い

取引量が少ない

取引量が多いメジャー通貨は、流動性が高く、安定した値動きを見せることが多いのですが、マイナー通貨は、取引量が少なく、流動性が低いことから、激しい値動きを見せやすくなります。言い換えれば、ボラティリティが高いということですね。

FXは、為替レートの変動を利用して利益を上げるものですので、ボラティリティが高いということは、うまく取引をすれば、それだけ大きな利益を上げることができるということにもなります。しかし、相場に翻弄されてしまうと、損失ばかりが膨らんでしまう危険性もあります。

ボラティリティが低いと、値が動かず、稼ぎにくい相場となってしまいますので、ボラティリティが高いのは、メリットとも言えますが、じゃじゃ馬のように、乗りこなすのも大変ということです。

また、流動性が低いと、売買が成立しにくいことがあるので、注意が必要です。買いたいときに買えない、売りたいときに売れないといった状況に陥りやすく、また、市場の注文が一方に偏ると、値が飛んでしまうこともあります。一瞬の内に大きな損失を抱えてしまうことにもなりかねないということです。

金利が高いことが多い

マイナー通貨の中には、新興国の通貨が多く含まれます。新興国は、総じて、金利が高いことが多いため、マイナー通貨は、大きなスワップポイントが得られることも多いです。

スワップポイントの高さというのは、マイナー通貨の大きな魅力なのですが、金利は、その国の金融政策によって、変わるものです。いつまでも同じ金利ということはありません。いつまでも高スワップという保証はないですし、いつまでもプラスのスワップであるとも限りません。その点は、頭に入れておきましょう。

初心者はマイナー通貨には手を出さない方が無難

マイナー通貨には、メジャー通貨とは違った魅力がありますが、メジャー通貨に比べると、リスクが高いです。ハイリスクハイリターンの通貨とも言えるでしょう。

更に、メジャー通貨に比べると、得られる情報量が少なく、ファンダメンタルズ分析が難しいこと、スプレッドが広く、コストが高くつくことも頭に入れておきましょう。また、新興国の中には、テロや戦争等の地政学的リスクが高い国があることにも要注意です。先進国に比べれば、カントリーリスクが高いため、予期せぬ乱高下を見せる可能性も高くなります。

これらのことを考えると、マイナー通貨には、安易に手を出さない方が無難です。初心者の方は、特にですね。マイナー通貨の取引が悪いとは言いませんが、メジャー通貨でトレードに慣れてからにするべきですし、トレードをする際も、マイナー通貨特有のリスクは、しっかりと頭に入れておく必要があります。