売値と買値の差であるスプレッド。FXの実質的なコストにあたるもので、スプレッドが狭いほど、低コストということになります。スプレッドは、通貨ペアやFX会社によって異なりますが、大半のFX会社が、原則固定のスプレッドを採用しています。

原則固定のスプレッドも変動する

実は、この原則固定という言葉が非常に厄介。原則ということは、例外もある訳で、例外にあたるケースでは、スプレッドが変動するということになります。言ってしまえば、原則固定を謳っているFX会社のスプレッドは、変動するのです。

スプレッドが、投資家にとって有利に変動するのであれば、何の問題もありませんが、現実は、そう甘くありません。原則固定のスプレッドにおける例外に該当するケースでは、投資家に不利な方にスプレッドが変動します。つまり、スプレッドが拡大するということです。

スプレッドが拡大すれば、利益を出すのは難しくなりますし、場合によっては、損失を出してしまうことにもなりかねません。

スプレッドが拡大するケース

原則固定のスプレッドが拡大するケースとしては、以下のような場合が考えられます。

スプレッドが拡大するケース
  • 流動性が低い時間帯
  • 為替レートに急激な変動が見られた場合

早朝や祝日等、流動性が低い場合は、スプレッドが拡大しやすくなります。また、為替レートが急激に変動するような相場においても、スプレッドは拡大します。この内、より注意が必要なのは、後者。為替レートに急激な変動が見られると、スプレッドは、非常に大きく拡大してしまいます。

為替レートが急激に変動する要因

為替レートの急変動要因
  • 重要指標発表前後
  • 政策金利発表前後
  • 要人の発言
  • 経済危機
  • 天変地異
  • 地政学的リスクが高まったとき

為替レートが急激に変動するケースとして考えられる代表的なものが、重要な経済指標の発表前後。例えば、FXにおける最重要指標とも言えるアメリカの雇用統計の発表時には、為替レートに特に大きな変動が見られます。このような場合には、原則固定のスプレッドであっても、通常の10倍から20倍のスプレッドに拡大することも決して珍しくありません。

また、政策金利の発表時や要人の発言、経済危機、地震等の天変地異、テロ等によって地政学的リスクが高まったときにも、為替レートが大きく変動することがあります。実際のところ、リーマンショックや東日本大震災のときも、為替レートが急激に変動し、スプレッドが大きく広がりました。

スプレッド拡大時のトレードは避けるべし

スプレッドが広がれば、それだけ利益を出しにくくなりますので、スプレッドが拡大しているようなケースでは、トレードを避ける方が賢明でしょう。特に、相場急変時は要注意。為替レートの変動だけでなく、スプレッドの拡大によって、一瞬で損失が拡大してしまうこともあります。

このような相場では、利益を上げるのは、非常に難しくなってしまいますし、大きなリスクを伴いますので、無防備なトレードは絶対に避けましょう。