為替と株価の値動きには、密接な関係があります。FXは、為替の取引ですが、株価の動向を無視することはできません。株式市場に目を向けておくことは、FXのファンダメンタルズ分析において、非常に重要なことなのです。

株価指数をチェックする

株価をチェックすると言っても、個別の株式銘柄を細かく見る必要はありません。チェックしておきたいのは、株価指数です。

株価指数とは、株式市場全体や特定の基準により選ばれた銘柄群全体の株価の動向を表した指数のこと。

例えば、ニュースや新聞でおなじみの日経平均株価指数。これは、日本の株式市場における株価指数のひとつです。アメリカで言えば、ダウ平均株価が有名ですよね。他にも、日本の代表的な株価指数としては、TOPIXがありますし、アメリカの代表的な株価指数として、S&P500が挙げられます。

このような株価指数は、FXにおいても、重要な指標となります。重要なのは、株価指数を見て、株式市場全体が上昇傾向にあるのか、または、下落傾向にあるのかを把握すること。個別の株式銘柄までチェックする必要はありませんので、株価指数を見て、株式市場全体の状況をつかんでおいてください。

株式市場と為替相場の関係性

結論から言うと、一般的には、株価が上がれば、円安や米ドル安が進行し、株価が下がれば、円高や米ドル高が進行します。

この株式市場と為替相場の関係性を紐解く鍵が、リスクオンとリスクオフです。

一般的に、株価が上がると、リスクオンの流れが強くなります。リスクオンとは何かというと、投資家が、積極的にリスクを取りに行こうとする姿勢が強くなること。逆に、株価が下がると、リスクオフの流れが強くなります。リスクオフとは、リスクを避けようとする姿勢が強くなることです。

リスクオン相場となれば、投資家は、ハイリスクハイリターンの金融商品に投資を行うようになり、リスクオフ相場となれば、ローリスクローリターンの金融商品に投資を行うようになります。

為替の世界で言えば、リスクオンとなることで、資源国通貨や新興国通貨が買われやすくなり、反対に、米ドルや円、スイスフランといった安全資産とされる通貨は、売られやすくなります。反対に、リスクオフとなることで、安全資産とされる通貨は買われやすくなり、資源国通貨や新興国通貨は売られやすくなります。

株高は円安要因で株安は円高要因

つまり、日本円に焦点を当てると、株価の上昇は円安要因となり、株価の下落は円高要因となります。

通貨は、その国の経済の強さを表しますので、普通に考えると、日経平均株価が上がれば、円の価値が上がり、円高に、日経平均株価が下がれば、円の価値が下がり、円安になりそうなものですが、そうではありません。

日経平均株価が上がることで、リスクオン相場になり、円安に、日経平均株価が下がることで、リスクオフ相場になり、円高に振れやすくなります。

株式市場との関連性も絶対ではない

一般的には、これまで触れてきたように、株高はリスクオン相場を招き、円安や米ドル安を引き起こし、株安はリスクオフ相場を招き、円高や米ドル高を引き起こすとされていますが、何事も絶対ということはありません。

株式市場と為替相場の関連性が見られないこともあります。

投資家が、市場のリスクに敏感なときは、この関連性が顕著に表れますが、そうでないときは、株価が上がろうが下がろうが、お構いなしに、為替相場が動いたりします。

これが、ファンダメンタルズ分析の難しいところでもあるのですが、市場がどのようなトピックに注目しているかを把握することも大切です。

いずれにせよ、ここで触れてきた株価と為替相場の関連性は、ひとつの原則として値動きに表れやすいものですので、頭に入れておくと良いですよ。