トレール注文とは

トレール注文は、為替レートの変動に合わせて、自動的に逆指値の水準が調整される注文方法です。トレーリングストップとも呼ばれます。

トレール注文では、保有中のポジションが、マイナスの方向に動いた場合は、当初設定した逆指値の価格で約定することになりますが、プラスの方向に動いた場合は、それに合わせて、逆指値の価格も調整されます。

レートがプラスの方向に動くことで、逆指値の水準が、自動的に切り上がっていくので、できる限り利益を伸ばした上で、損切りを行うことが可能です。

トレール注文の特徴

トレール注文の特徴
  • 売買を行う価格を指定できる
  • 希望通りの価格に到達すれば自動的に売買が成立する
  • 注文通りの価格に到達しなければ売買が成立しない
  • レートに合わせて逆指値の価格が切り上がる
  • 利益を伸ばしながら損切りができる

トレール注文は、逆指値注文の発展形と言えます。逆指値注文は、現在よりも不利な価格を指定して、その価格に到達した時点で、売買を行う注文方法ですが、トレール注文では、現在よりも不利な方向に値が動いた場合は、当初の水準で逆指値が有効となり、現在よりも有利な方向に動いた場合には、逆指値の水準も、自動的に有利な方向に調整されます。

新規注文でも利用することができますが、トレール注文の特徴を最大限に活かせるのは、新規注文より、決済注文でしょう。決済注文に利用することで、損切りの水準が自動的に調整されることになりますので、値動きに合わせて、利益幅を確保しつつ、損切りを行うことができます。

トレール注文の活用法

トレール注文では、逆指値の価格とトレール幅を設定する必要があります。

例えば、米ドル/円が、100円のときに買いでエントリーして、この際、逆指値の水準を99円とし、トレール幅を50銭に設定したとします。

エントリー後、期待とは反対の方向に値が動き、99円まで下がった場合には、当初設定していた逆指値が有効となり、99円で売りの決済注文が約定されます。この場合は、通常の逆指値注文と何も変わりません。

一方、エントリー後、期待通りにプラスの方向に動いた場合には、トレール注文の特徴が出てきます。エントリー後に100円50銭まで値が上がると、トレール幅を50銭に設定したことから、逆指値の水準が99円50銭に切り上がります。その後、99円50銭まで値が下がれば、ここで逆指値が有効となりますが、101円まで値が上がると、逆指値の水準は、100円まで再度切り上がります。

このように、値動きに逆指値の水準がついていくことで、損切りにかかったとしても、損失の幅を狭めたり、一定の利益を確保することができるようになります。これが、トレール注文を利用するメリットです。

トレール幅が狭すぎると、過度に損切りにかかってしまうことになりますし、逆に、広すぎると、逆指値の水準が切り上がらず、トレール注文の意味がなくなってしまうこともあります。その時々の相場の状況によって、設定するトレール幅を調整する必要はありますが、うまく活用すれば、トレードに役立つこと間違いなしです。