チャートを見ていると、ローソク足が複雑な動きをしているように見えて、値動きを読み取ることが非常に難しく感じてしまいますが、実は、大きく分けると、相場の局面は、トレンドとレンジの2種類しかありません。

トレンドとレンジ

相場は、トレンドとレンジの組み合わせで成り立っています。

トレンドには、上昇トレンドと下降トレンドという2つがあるのですが、どんな相場でも、この上昇トレンドと下降トレンドとレンジのいずれかの局面に該当します。どんなに複雑に見える相場も、この3つの内のいずれかに該当すると考えると、シンプルな感じがしますよね。

トレンドもレンジもいつかは必ず終わりが来ます。一般的に、相場は、レンジが7割、トレンドが3割と言われていますが、上昇トレンドと下降トレンドとレンジという3つの局面が入れ替わりながら、相場は形成されているということです。

トレンド相場

相場が、上昇または下落のどちらか一方の方向に進んでいる局面をトレンド相場と言います。上昇している場合は、上昇トレンド、下落している場合は、下降トレンドです。

トレンド相場では、ローソク足が上下しながらも、上昇または下落のどちらかの方向に向かって動いていきます。ダウ理論で説かれているように、上昇トレンドでは、徐々に高値と安値を切り上げながら、上昇していきますし、下降トレンドでは、徐々に高値と安値を切り下げながら、下落していきます。

上昇トレンド

上昇トレンド

このチャートは、陽線と陰線が見られながらも、ローソク足が、右肩上がりで進んでいます。これが、上昇トレンドです。

下降トレンド

下降トレンド

こちらは、下降トレンドのチャートですが、ローソク足が、右方下がりになっているのが分かると思います。

レンジ相場

レンジ

レンジ相場は、ローソク足が一定の幅を上下しながら、横ばいに推移している局面のことを指します。保ち合い相場とも言いますが、ローソク足が、上昇するでもなく、下落するでもなく、方向感を見せずに、上下に行ったり来たりしている相場局面です。

レンジ相場は、トレンドのように、ひとつの方向に向かうのではなく、買い勢力と売り勢力が拮抗している状況のときに現れます。

相場の局面を読み取ることが大事

値動きを分析する上で、まず、必要なことは、今の相場が、上昇トレンド、下降トレンド、レンジの度の局面にあるのかを読み取ることです。

トレードの基本になりますが、上昇トレンドの中を売りで攻めたり、下降トレンドの中を買いで攻めるといったように、トレンドに逆らったトレードをしていては、絶対に勝てません。また、トレンド相場とレンジ相場では、有効なトレード方法も異なってきます。

ですから、トレードに臨む際には、相場がどのような局面にあるのかを分析することが、非常に大事になってくるのです。

長期的な相場局面と短期的な相場局面を把握する

相場の局面を読み取る際に、気を付けておかなければならないのが、時間足が異なれば、置かれている相場の局面も異なるということです。

これだけでは、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、例えば、長期的に見たら、上昇トレンドでも、短期的には、下降トレンドにあったり、レンジの状況にあったりということがあり得るということです。

短期的なトレンドは長期的なトレンドに飲み込まれる

相場の局面を読み取る際には、長期的な流れと短期的な流れをあわせて把握するようにしておきましょう。

短期的なトレードをするから、短期的な相場局面しかチェックしないというのは、危険を伴います。というのも、短期的な流れは、いずれ、長期的な流れに飲み込まれるからです。

例えば、短い時間足で上昇トレンドであっても、長い時間足で下降トレンドを示していれば、短期的な上昇トレンドは、調整局面であることが分かります。このようなケースで、短い時間足しか見ずに、買い勢力が強いと判断して、買いでエントリーしてしまうと、いつかは、長期的な下降トレンドに流されて、損失を被ってしまうという訳です。

短期トレードをする場合でも、長期的な相場の流れを把握しておくことは、必須事項ということになります。

長期的な相場の局面と短期的な相場の局面を意識できるようになると、トレードで勝てる可能性も大きく広がりますので、複数の時間足を使って、相場の局面を分析する癖をつけておきましょう。

トレンドとレンジを見極める方法

トレンドとレンジを見極めるために、活躍してくれるのが、移動平均線です。

移動平均線で分析するトレンドとレンジ

移動平均線は、その動きで、相場の局面を把握することができます。移動平均線が、上に向いていれば、上昇トレンド、下に向いていれば、下降トレンド、横ばいになっていれば、レンジです。

また、移動平均線は、設定期間を変えることで、長期的な相場の流れや中期的、短期的な相場の流れもチェックすることができますので、いろいろなスパンの相場の流れを判断するのに役立ちますよ。